万年筆のススメ

彼女から婚約記念品として万年筆を頂きました。
ペリカン社のスーヴェレンM800という、
万年筆初心者には少しもったいないような名品です。

生まれて初めて万年筆を使うのですが、
巷で言われるようにいろいろとクセがありますね。

たとえば。。。

  • 書く紙を選ぶ。

表面に繊維の質感が残ったような紙だと、
その繊維にそってインクがにじんでしまいます。
表面がサラサラつるつるした紙と相性が良いようです。

  • 濃度が一定でない

2週間ばかり使って気がついたのですが、
ペン先からでるインクが濃くて書きやすかったり、
逆に薄くなってにじみが広がって書きにくくなったりと、
調子の良し悪しがあります(^_^;)
今のような冬場では、外から帰ってきてすぐに
万年筆を使おうとすると、温度差によってペン先に
水滴がついていたりします。
それが原因で出だしがしゃばしゃば〜っと薄い文字になったりして。
あと、ちょっと時間を置いてから使うと出だしが濃くなるようです。

  • ペン先の角度を一定にしなければいけない

よく言われるように、万年筆は若干寝かせ気味に
書くのがコツです。ペン先の出っ張ったところが
正しく紙に当たるように寝かせるとキレイに書けるみたいです。


とまあ、こんな感じです。
正直なところ、ボールペンのほうがずっと使いやすいのですが、
万年筆に変えてから得られたメリットもたくさんあります。

上で述べたように、書く字が一定ではないというのは
逆に言えば毎回新鮮な気持ちで書くことができるということです。
習字にちょっと近い感覚ですね。
いろいろな条件が重なって上手に書けたときは
たかがメモでもうれしくなります。
そのせいか、ボールペンでメモを取っていたときよりも
メモの量が増えました。書くこと自体が楽しいんですね。

メモの習慣を身に着けるきっかけとして、
筆記用具を万年筆に変えてみられるのも良いと思います。