Microsoft Loopback Adapterを使ったVirtualPCのネットワーク設定

VirtualPC 2004のホストOSとゲストOSとをMicrosoft Loopback Adapterで接続し、
インターネット共有を使ってゲストOSからインターネット接続を行う手順を紹介します。
ゲスト、ホストの構成は以下のとおりです。OSが異なる場合は適宜読み替えてください。

ホストOS Windows XP Professional
ゲストOS Windows 2000 Server

Microsoft Loopback Adapterのインストール

まずホストOSにMS Loopback Adapterをインストールします。
「スタート」→「コントロールパネル」→「ハードウェアの追加」をクリックして「ハードウェアの追加ウィザード」を起動後、
以下の手順でウィザードを進めてください。

ウィザードの質問 回答
既にこのハードウェアをコンピュータに接続していますか? はい、ハードウェアを接続しています
インストールされているハードウェア 新しいハードウェアデバイスの追加
インストール方法を選んでください 一覧から選択したハードウェアをインストールする
共通ハードウェアの種類 ネットワークアダプタ
製造元 Microsoft
ネットワークアダプタ Microsoft Loopback Adapter

ゲストOSのネットワークアダプタの選択

VirtualPCコンソールから対象となるゲストOSを選択し、「設定」をクリック。
設定画面から「ネットワーク」を選択し、アダプタとして「Microsoft Loopback Adapter」を選択します。

ゲストOSのネットワーク設定

ゲストOSを起動し、「スタート」→「コントロールパネル」→「ネットワークとダイヤルアップ接続」から、
ローカルエリア接続ののTCP/IPのプロパティを以下のように設定します。
IPアドレスを192.168.0.2としているのは、後のインターネット共有で
ホストOS側のIPとして192.168.0.1が指定されるためです。

設定項目
IPアドレス 192.168.0.2
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ 192.168.0.1
優先DNSサーバ [環境に応じた優先DNSサーバのIPアドレス]
代替DNSサーバ [環境に応じた代替DNSサーバのIPアドレス]

ホストOSのネットワーク設定

MS Loopback Adapterをインストールしたことで、
「スタート」→「コントロールパネル」→「ネットワーク接続」に、
MS Loopback Adapterのローカルエリア接続が追加されています。
(以後、これを「VirtualPC接続」とします)
これと異なる、インターネットに接続している実在のNICの接続(以後、これを「物理接続」とします)のプロパティを開きます。
「詳細設定」タブ→「インターネット接続の共有」の、
「ネットワークのほかのユーザに、このコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可する」
にチェックをつけます。
すると、VirtualPC接続のIPアドレス設定が自動的に以下のようになり、
物理接続を通してゲストOSがインターネットにアクセスできるようになります。

Windows XPを利用する場合の注意点

導通試験のためにpingコマンドを利用する場合には、
WindowsファイアウォールによるICMPエコー要求の着信を拒否を外しておきましょう。
「スタート」→「コントロールパネル」→「Windowsファイアウォール」をクリックして、
「詳細設定」タブ→「ICMP」の設定→「エコー要求の着信を許可する」をチェックします。